大手ネット証券のSBI証券で国内の日経平均株価連動型の投資信託の中で手数料コストが最低となる「日経225インデックスe」の販売が2016年1月8日よりスタートしました。販売手数料はもちろん無料で、信託報酬が驚きの年率0.2052%(税抜0.19%)という水準での設定となっています。
2016年1月8日時点では大手ネット証券のSBI証券のみの取り扱いとなっています。
信託報酬とは?
信託報酬が過去最低というように書いていますが、信託報酬というのは投資信託の運用コストです。
ファンド(投資信託)はタダで運用できるわけではありません。
投資資金を集めるためにかかる費用、あつめたお金を運用する時にかかる費用、運用会社の人件費や家賃といったコストがかかっています。
こうしたコスト分を「信託報酬」として設定して、そこからさまざまなコストをねん出しているわけです。
信託報酬が低いファンド(投資信託)というのはそれだけローコストでの運用体制が整っているファンドということができ、私たち投資家から見れば優良なファンドと言うことになります。
信託報酬については「投資信託の信託報酬とは? 」の記事が充実していてお勧めです。
信託報酬が0.19%の「日経225インデックスe」
水準としてかなりギリギリのコストになるのではないでしょうか。
日経平均におすすめの投資信託として「日経平均に連動する投資信託を買う時のおすすめファンドベスト3」の記事でもまとめていましたが、オススメ1位のニッセイ日経225インデックスファンドで0.243%ですから、比較してもかなりの引き下げ幅になっています。
ニッセイ日経225インデックスファンドは純資産額で1000億円を超えるという安定性もあるため、安定感も考えると微妙なところもありますが、それでも期待できるインデックスファンドとなります。
買えるのはSBI証券だけ。でも投信マイレージの対象外。ポイントも考えると逆転現象も…。
日経225インデックスeを購入することができるのは、2016年1月18日(記事執筆)時点においてSBI証券だけとなっています。
ちなみに、SBI証券といえば「投資信託はSBI証券で保有するのが一番お得な理由」でも書いている投信マイレージ(投資信託の保有でポイントが貯まるサービス)です。
こちらの対象になれば最低でも0.1%(投資残高によっては0.2%)となるわけですが、今回の日経225インデックスeはマイレージサービス対象外となっています。
SBI証券(販売会社)の取り分は信託報酬の50%なので、0.095%です。そう考えると投信マイレージサービスで0.1~0.2%を投資家にバックすれば赤字となるわけですから、これはやむなしと言えるでしょう。
一方で、ニッセイ日経225インデックスファンドは信託報酬が0.243%であり、こちらは投信マイレージサービスの対象ということを考えるとポイント還元後の実質的な信託報酬負担額は0.043%~0.143%になるわけで日経225インデックスe(0.19%)よりもお得になる計算となります。
いずれにしても、投資信託のコストで新しい商品が出てきて手数料水準が下がってくることは私たち投資家からすれば非常に歓迎すべきことだといえるでしょう。
以上、日経平均連動型投信「日経225インデックスe」が販売。評価や他のファンドとの比較