複数のETFを比較して選ぶ様子のイメージ

同じ日経平均連動ETF、同じTOPIX連動ETF、同じS&P500連動ETFでも、どの商品を選んでも同じとは限りません。連動対象が同じでも、コスト、出来高、スプレッド、分配金、運用会社、上場市場などで使いやすさが変わります。

先に結論

同じ指数に連動するETFを比べるときは、信託報酬だけでなく、売買代金、スプレッド、純資産総額、基準価額とのかい離、分配金方針を確認しましょう。長期保有ならコストと流動性、短期売買ならスプレッドと出来高が特に重要です。

ETF選びで見るべき項目

項目 見る理由 確認ポイント
信託報酬 保有中にかかるコスト 同じ指数なら低い方が有利になりやすい
出来高・売買代金 売買のしやすさ 少なすぎるETFは約定しにくいことがある
スプレッド 実質的な売買コスト 売り気配と買い気配の差を確認する
純資産総額 運用規模の目安 小さすぎると繰上償還リスクも意識する
かい離 指数や基準価額とのずれ 市場価格が大きくずれていないか見る

信託報酬だけで選ばない

ETFは保有コストが低いほど有利になりやすい商品です。ただし、売買しにくいETFを選ぶと、買うときに高く、売るときに安くなり、結果的にコストが高くなることがあります。

特に短期売買やまとまった金額の売買では、信託報酬よりもスプレッドや出来高の影響が大きくなることがあります。投資信託の手数料全般は投資信託の手数料の見方で整理しています。

出来高とスプレッドを確認する

ETFは取引所で売買するため、株と同じように板があります。最良売気配と最良買気配の差がスプレッドです。

板が薄いETFは指値注文を基本にする

出来高が少ないETFで成行注文を出すと、想定より不利な価格で約定することがあります。売買する前に板を確認し、必要に応じて指値注文を使いましょう。

板の読み方は株の板の見方で解説しています。ETFも取引所で売買する以上、板と注文方法の理解は重要です。

分配金と再投資も見る

ETFは分配金が出る商品があります。分配金を受け取ること自体は悪くありませんが、長期の資産形成では再投資のしやすさも大切です。

一般的なインデックス投信では、分配金を出さずにファンド内で再投資するタイプも多くあります。一方、ETFは分配金を受け取ったあと、自分で再投資する必要があります。NISAで使う場合も、分配金の扱いと再投資の手間を確認しましょう。

ETF選びの実務チェックリスト

  • 同じ指数に連動するETFを複数比較したか
  • 信託報酬、実質コスト、純資産総額を確認したか
  • 出来高、売買代金、スプレッドを見たか
  • 市場価格と基準価額のかい離を確認したか
  • 分配金の頻度と再投資方法を確認したか
  • NISAで買う場合、対象商品か確認したか
  • レバレッジ型・インバース型ではないか確認したか

ETFの基本を確認したい場合はETFとは何か、日経平均・TOPIXへ投資する方法は日経平均・TOPIXに投資する方法も参考にしてください。

参考情報

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。