2019年2月1日時点の住宅ローン金利について、金利の安いネットバンクを中心にローン金利をランキングしていきます。
市場金利(長期金利)が大幅に下落した昨年12月と比べて先月(2019年1月)はやや落ち着いた動きとなりました。ただ、長期金利(10年国債利回り)はほぼ0%水準と低水準で、住宅ローン金利(固定金利)も全体的には引き下げとなっています。
先月に続き、新規住宅ローンや借り換えローンのチャンス継続です。
※掲載している住宅ローン金利は店頭金利ではなく、引き下げ後の金利を掲載しています。また、固定金利住宅ローンの金利優遇については「一定期間タイプ」の優遇金利を元に掲載しております。なお、団信別、保証料が必要な銀行については金利横に注記を入れております。
変動金利住宅ローンランキング
各行ともに、変動金利水準はこれまで通り低いままですね。直近上昇しているのは長期金利(10年金利)であって、変動金利は低く抑えられたままです。
変動金利なのに金利が変動してもあまり変動しないという少し面白い状況になっています。
1位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.457%
1位:ソニー銀行 変動セレクト住宅ローン 0.457%
1位:じぶん銀行住宅ローン 0.457%
※住信SBIネット銀行は頭金20%以上の場合の金利水準
固定金利住宅ローンランキング
多くの銀行が特に10年固定金利、35年固定金利を中心に引き下げしています。ローン金利で見るとランキングはほぼ、いっしょですね。
5年固定金利編
金利の割引率はもっとも高く、変動金利以下の金利になることもあります。一方で固定期間は当初のみ(5年間のみ)となり、それ以降は金利の優遇が小さくなります。超短期で返済を考えている方向けの金利タイプです。
1位:イオン銀行 住宅ローン 0.55%
2位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.55%
3位:ソニー銀行 住宅ローン 0.746%
10年固定金利編
固定金利としては標準的に利用されることが多い、スタンダードな固定金利タイプです。固定期間もそれなりに長く、かつ金利もセーブされているので人気が高いです。
1位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.71%
2位:イオン銀行 住宅ローン 0.74%
3位:ソニー銀行 住宅ローン 0.89%
35年固定金利編
全期間を固定金利にして金利変動リスクを抑えたい方に向く金利タイプですね。借り入れ時点からずっと固定の金利で住宅ローンを返済できるので、資金計画が立てやすいです。一方で、他の固定期間や変動金利と比べると標準金利自体が高めです。リスクを抑えたい方向けです。
実質的に全期間固定ですね。フラット35がこの分野では強いです。
1位:フラット35(ARUHI) 1.31%(団信込プラン)
2位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 1.37%
3位:ソニー銀行 住宅ローン 1.464%
※ソニー銀行の金利は10%以上の頭金を入れた場合の金利となっております。なお、「保証料」が必要となる住宅ローンの場合には金利に+0.2%を 上乗せしております。また、団信(団体信用生命保険)のない住宅ローン(フラット35など)については、金利に+0.3%を加算しております。
<<フラット35Sについて>>
省エネなどの基準を満たしたフラット35S対象物件の場合には、5年または10年間、上記金利より金利が-0.3%されます。基準を満たす必要はあります が、満たせる住宅であればかなり有利に住宅ローンを組めます。なお、フラット35Sについては年間の予算がありますのでご注意ください。
※各銀行のリンク先は住宅ローン比較.comの比較ページです。各銀行の事務手数料や保険(団体信用生命保険)、その他サービス内容なども参考にしてみてください。
2019年の住宅ローン金利の今後の動向予想
利上げを続けてきた米国も金利上昇のペースを落としそうで、世界的に金利は低く抑えられる状況が続きそうに見えます。
日本国内の場合、注目はやはり消費税増税が控えていることですね。増税はほぼ確定路線のように思われますが、住宅系にはいろいろな優遇がありそうですし、消費税増税前後のどちらで買うべきかの判断は難しそうです。
となると、やっぱり物件次第というところでしょうか。買い時は良い物件が見つかった時という判断でよろしいのではないでしょうか。
<住宅ローンの借り換えを検討している方>
長期金利低下で金利が大きく下がった現状はチャンスだと思います。金利自体はこれ以上は下がりようがない水準に近づいています。借り換えという前提なら今は大きなチャンスだと思います。