2015年10月1日調査の主要銀行、ネット銀行の住宅ローン金利を比較、ランキングしています。
今月の住宅ローンの金利は金融機関によってまちまちの動きとなっています。長期金利の下落に伴って金利を素直に下げて銀行もあれば、逆に金利を引き上げる動きをとった銀行もあります。今回は、過去のローン金利の推移も含めて、今後の住宅ローン金利の動きを予想していきたいと思います。
※掲載している住宅ローン金利は店頭金利ではなく、引き下げ後の金利を掲載しています。また、固定金利住宅ローンの金利優遇については「一定期間タイプ」の優遇金利を元に掲載しております。
変動金利住宅ローンランキング
変動金利は変動なしです。
1位:ソニー銀行 変動セレクト住宅ローン 0.539%(+0.00%)
2位:イオン銀行 変動金利住宅ローン 0.57%(+0.00%)
3位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.588%(-0.062%)
※ソニー銀行の住宅ローン金利は頭金10%以上の場合の金利水準を適用
固定金利住宅ローンランキング
固定金利の住宅ローンは多くの銀行が引き下げています。金利引き下げの幅は前月の上昇幅とほぼ同じ程度でした。
5年固定金利編
1位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.50%(+0.00%)
2位:ソニー銀行 住宅ローン 0.775% (-0.036%)
3位:じぶん銀行 住宅ローン 0.980% (+0.00%)
10年固定金利編
1位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.86%(-0.05%)
2位:ソニー銀行 住宅ローン 1.077%(-0.019%)
3位:イオン銀行 住宅ローン 1.10%(+0.00%)
35年固定金利編
1位:フラット35(楽天銀行) 1.59%(+0.05%)・・団信加算後:1.84%
2位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 1.74%(-0.07%)
3位:ソニー銀行 住宅ローン 1.93%(-0.026%)
※ソニー銀行の金利は10%以上の頭金を入れた場合の金利となっております。なお、「保証料」が必要となる住宅ローンの場合には金利に+0.2%を 上乗せしております。また、団信(団体信用生命保険)のない住宅ローン(フラット35など)については、金利に+0.3%を加算しております。
<<フラット35Sについて>>
省エネなどの基準を満たしたフラット35S対象物件の場合には、5年または10年間、上記金利より金利が-0.6%されます。2015年2月9日より、フラット35Sの優遇幅が2倍になっています。
基準を満たす必要はありますが、満たせる住宅であればかなり有利に住宅ローンを組めます。なお、フラット35Sについては年間の予算がありますのでご注意ください。
※各銀行のリンク先は住宅ローン比較.comの比較ページです。各銀行の手数料やサービス内容なども参考にしてみてください。
過去の住宅ローン金利の推移と状況分析
上記は2013年12月から今月までの変動金利、5年固定、10年固定、35年固定の金利の内、最も低い金利のローンをプロットしたグラフです。全体的に順調(?)に下落してきているのがわかるかと思います。特に5年固定のような短期固定金利は変動金利を下回る金利水準となっています。標準的に利用される10年固定金利との差も縮まっています。
一方で35年固定金利については2015年2月以降で変動金利との金利差がやや広がりつつある状況となっています(差は1%程度と決して高くはありませんが)。