外貨投資で使う通貨コードと外国通貨の呼び名

外貨投資やFX、外貨預金、外貨MMF、外国債券では、USD、EUR、JPY、GBP、AUDのような3文字の略称がよく使われます。これらは通貨コードと呼ばれ、国際的にはISO 4217に基づく3文字コードとして整理されています。

たとえばUSD/JPYは「米ドル円」、EUR/USDは「ユーロドル」、GBP/JPYは「ポンド円」と読みます。通貨コードに加えて、FXではドルストレート、クロス円、オージー、キウイ、ケーブルなどの通称も使われます。

この記事では、外貨投資でよく使う通貨コード、外国通貨の呼び名、通貨ペアの読み方、投資で間違えやすい注意点を2026年時点の情報で整理します。

通貨コードとは?ISO 4217の3文字コード

通貨コードは、世界の通貨を3文字で表すための共通コードです。代表例は日本円のJPY、米ドルのUSD、ユーロのEURです。証券会社、銀行、FX会社、海外ETF、外貨建て債券、為替レート表などで広く使われます。

多くの通貨コードは、最初の2文字が国や地域、最後の1文字が通貨名を表します。USDはUS(米国)+D(Dollar)、JPYはJP(日本)+Y(Yen)、GBPはGB(英国)+P(Pound)です。ただし、EURのように国ではなく地域通貨として使われるコードもあります。

投資で大切なのは、通貨コードを銘柄コードや国名と混同しないことです。中国の通貨は人民元ですが、ISO 4217の通貨コードはCNYです。一方、FXや為替市場では、オフショア人民元をCNHと表すことがあります。CNHは投資実務でよく見る略称ですが、ISO 4217の正式コードとは区別しましょう。

FXの通貨ペアの読み方

FXや為替レートでは、USD/JPY、EUR/USD、AUD/JPYのように2つの通貨を組み合わせて表示します。左側の通貨をベース通貨、右側の通貨をクォート通貨と呼びます。USD/JPYが150なら、1米ドルを買うのに150円が必要という意味です。

  • USD/JPY:米ドル円、ドル円
  • EUR/USD:ユーロドル
  • GBP/JPY:ポンド円
  • AUD/JPY:豪ドル円、オージー円
  • NZD/JPY:NZドル円、キウイ円

円を含む通貨ペアはクロス円と呼ばれます。EUR/JPY、GBP/JPY、AUD/JPYなどです。一方、米ドルを含む主要通貨ペアはドルストレートと呼ばれ、EUR/USD、GBP/USD、AUD/USDなどが代表例です。

主要通貨コード・呼び名・通称一覧

通貨コード 一般的な呼び名 通称 投資で見るポイント
JPY 日本円 円、Yen 日本人投資家の基準通貨
USD 米ドル ドル、グリーンバック 世界の基軸通貨。外貨投資の中心
EUR ユーロ ユーロ、Fiber EUR/USDは流動性が高い
GBP 英ポンド ポンド、スターリング、Cable 値動きが大きくなりやすい
AUD 豪ドル オージー 資源国通貨。中国景気や資源価格の影響を受けやすい
NZD ニュージーランドドル キウイ 高金利通貨として見られやすい
CAD カナダドル ルーニー 原油・資源価格と米国景気の影響を受けやすい
CHF スイスフラン スイッシー 安全通貨として買われることがある
CNY 人民元 オンショア人民元 中国本土の人民元。為替管理の影響を受ける
CNH オフショア人民元 香港人民元 市場実務で使う略称。正式コードCNYとは区別
ZAR 南アフリカランド ランド 高金利だが政治・資源価格リスクが大きい
TRY トルコリラ リラ 高金利だがインフレと通貨下落リスクに注意
MXN メキシコペソ ペソ 米国景気や原油、政治要因に影響

外貨投資の商品ごとの見方

外貨投資といっても、外貨預金、FX、外貨MMF、外国債券、海外ETFでは見るべきポイントが違います。外貨預金では為替手数料と預金金利、FXではスプレッドとレバレッジ、外貨MMFでは利回りと取扱通貨、外国債券では発行体リスクと為替リスクを確認します。

外貨MMFを検討する場合は、関連記事の外為投資なら外貨MMFがおすすめも参考になります。外貨預金のコストや注意点は、外貨預金はおすすめしない?外貨預金のメリット・デメリット(Money Lifehack)もあわせて確認しておきましょう。

ポイント投資や銀行サービスの外貨機能まで含めて考えるなら、JAL NEOBANKで外貨預金を活用する方法(ポイント投資の攻略ブログ)、為替差やFXの考え方ではFXアービトラージの考え方(ポイント投資の攻略ブログ)も参考になります。

間違えやすい通貨コード

RMBとCNYとCNH

RMBは人民元そのものの呼び方、CNYはISO 4217の通貨コード、CNHはオフショア人民元を示す市場慣行上の略称です。外貨建て商品やFXでは、CNYとCNHの違いを確認しましょう。

GBPとEUR

イギリスポンドはUKPではなくGBP、ユーロはEUではなくEURです。国名から直感的に判断すると間違えやすいので、主要通貨はコードごと覚えるのが早道です。

XAUやXAG

為替やCFDではXAU(金)、XAG(銀)といったコードを見ることがあります。これらはISO 4217で定義される貴金属コードで、国の法定通貨ではありません。

外貨投資で注意したいこと

  • 同じドルでもUSD、AUD、NZD、CAD、SGDなどがある
  • CNHのように市場慣行上の略称と正式コードが違うものがある
  • 高金利通貨は為替下落で利息以上の損失が出ることがある
  • 外貨建て商品の利回りは、円換算のリターンとは別に考える
  • 為替手数料、スプレッド、税金、売買タイミングも確認する

外貨投資はどの通貨を買うかだけでなく、円に戻したときにいくらになるかが最終的な損益になります。米ドル建てで利益が出ても、円高が進むと円換算では利益が減ることがあります。反対に、投資対象の価格があまり動かなくても、円安によって円換算の利益が増えることもあります。

よくある質問

USD/JPYは何と読みますか?

一般的にはドル円と読みます。1米ドルが何円かを表す通貨ペアです。

AUDとNZDは何の通貨ですか?

AUDはオーストラリアドル、NZDはニュージーランドドルです。投資家の間ではAUDをオージー、NZDをキウイと呼ぶことがあります。

CNHは正式な通貨コードですか?

人民元のISO 4217上の通貨コードはCNYです。CNHはオフショア人民元を示す市場慣行上の略称として使われます。

まとめ

外貨投資では、通貨名だけでなく3文字の通貨コードを理解しておくことが大切です。USDは米ドル、JPYは日本円、EURはユーロ、GBPは英ポンド、AUDは豪ドル、NZDはニュージーランドドルを表します。

FXや投資実務では、通貨コードに加えてドル円、ユーロドル、クロス円、ドルストレート、オージー、キウイ、ケーブルなどの通称も使われます。正式なコードと市場での呼び方をあわせて覚えると、為替ニュースや外貨建て商品の説明を理解しやすくなります。

ただし、通貨コードを覚えることは外貨投資の入口にすぎません。最終的な損益は為替変動、手数料、金利、税金、投資商品のリスクで変わります。外貨投資では何の通貨かと同時に、なぜその通貨を持つのかまで考えるようにしましょう。

参考リンク

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。