2017年2月1日時点の住宅ローン金利を比較していきます。住宅ローン金利の指標ともなる長期金利はやや金利が上昇傾向にあるものの、住宅ローン金利については据え置き、あるいは引き下げという動きが出ています。需要期に向けての競争が働いているともいえそうです。
※掲載している住宅ローン金利は店頭金利ではなく、引き下げ後の金利を掲載しています。また、固定金利住宅ローンの金利優遇については「一定期間タイプ」の優遇金利を元に掲載しております。なお、団信別、保証料が必要な銀行については金利横に注記を入れております。
変動金利住宅ローンランキング
じぶん銀行、住信SBIネット銀行、ソニー銀行の3行ともに0.5%を下回る変動金利による住宅ローン金利です。ランク外にはなりましたが新生銀行も金利を下げています。
1位:じぶん銀行住宅ローン 0.497%(+0.00%)
1位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.497%(+0.00%)
3位:ソニー銀行 変動セレクト住宅ローン 0.49% (+0.00%)
※住信SBIネット銀行は頭金20%以上の場合の金利水準
固定金利住宅ローンランキング
今月は、ソニー銀行とじぶん銀行が固定金利を下げてきましたね。
5年固定金利編
1位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.47%(+0.00)
2位:じぶん銀行住宅ローン 0.52%(+0.00%)
3位:ソニー銀行 住宅ローン 0.787%(+0.00%)
10年固定金利編
1位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.56%(+0.00%)
2位:じぶん銀行住宅ローン 0.50%(+0.00%)
3位:イオン銀行 住宅ローン 0.59%(+0.00%)
35年固定金利編
1位:フラット35(住信) 1.10%(+0.00%)・・団信加算後:1.40%
2位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 1.36%(+0.00%)
3位:ソニー銀行 住宅ローン 1.404%(-0.077%)
※ソニー銀行の金利は10%以上の頭金を入れた場合の金利となっております。なお、「保証料」が必要となる住宅ローンの場合には金利に+0.2%を 上乗せしております。また、団信(団体信用生命保険)のない住宅ローン(フラット35など)については、金利に+0.3%を加算しております。
<<フラット35Sについて>>
省エネなどの基準を満たしたフラット35S対象物件の場合には、5年または10年間、上記金利より金利が-0.3%されます。基準を満たす必要はあります が、満たせる住宅であればかなり有利に住宅ローンを組めます。なお、フラット35Sについては年間の予算がありますのでご注意ください。
※各銀行のリンク先は住宅ローン比較.comの比較ページです。各銀行の手数料やサービス内容なども参考にしてみてください。
今後の住宅ローン金利の予想について
住宅ローンの金利競争が一段と激化したのは2016年1月下旬に日銀がマイナス金利政策をとったことによるものでした。それから早いもので1年が経ちましたね。
マイナス金利導入後は長期金利の指標である10年国債の利回りがマイナス圏にまで落ち込み、住宅ローン金利も史上最低という水準にまで下落しました。
マイナス金利の一つの結果として、金利の安さで先行していたネット銀行を大手の都市銀行などが「ネット専用住宅ローン」といった形で金利勝負に乗ってきたことも特徴的でしたね。
さて、今後の住宅ローン金利の動きですが、アメリカの大統領にトランプ氏が就任し、日本の長期金利はジリ上げとなっています。長期金利はプラス圏に上昇、日銀は金利を抑えるための指値オペを実行して上昇を抑えようとしたくらいです。
マイナス金利政策自体は続くでしょうが、長期金利が断続的にマイナス圏に陥るという状況ではなくなってくるかもしれません。