2016年3月1日調査の主要銀行、ネット銀行の住宅ローン金利を比較、ランキングしています。日銀のマイナス金利発表を受けて長期金利(10年債利回り)まで史上初となるマイナス金利に突入しました。先月の予想通りではありますが、こうした状況を受けて住宅ローン金利も大きく下落し、最低水準をさらに更新しております。
※掲載している住宅ローン金利は店頭金利ではなく、引き下げ後の金利を掲載しています。また、固定金利住宅ローンの金利優遇については「一定期間タイプ」の優遇金利を元に掲載しております。
なお、団信別、保証料が必要な銀行については金利横に注記を入れております。
変動金利住宅ローンランキング
ソニー金利がさらに変動金利を引き下げました。住信SBIネット銀行は2カ月連続の引き下げとなります。
1位:ソニー銀行 変動セレクト住宅ローン 0.519%(-0.02%)
2位:イオン銀行 変動金利住宅ローン 0.57%(+0.00%)
3位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.568%(-0.11%)
※ソニー銀行の住宅ローン金利は頭金10%以上の場合の金利水準を適用
固定金利住宅ローンランキング
固定金利はほとんどの期間で多くの銀行が金利引き下げに動いています。特に35年固定といった長期金利の引き下げ幅が大きいです。長期固定で住宅ローンを考えている方はかなりチャンスといえる状況だと思います。
5年固定金利編
1位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.50%(+0.00%)
1位:イオン銀行 住宅ローン 0.50%(new)
3位:ソニー銀行 住宅ローン 0.706% (-0.02%)
10年固定金利編
1位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.59%(-0.20%)
2位:イオン銀行 住宅ローン 0.79%(+0.00%)
3位:ソニー銀行 住宅ローン 0.865%(-0.10%)
35年固定金利編
1位:フラット35(楽天銀行) 1.25%(-0.23%)・・団信加算後:1.55%
2位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 1.45%(-0.17%)
3位:ソニー銀行 住宅ローン 1.614%(-0.10%)
※ソニー銀行の金利は10%以上の頭金を入れた場合の金利となっております。なお、「保証料」が必要となる住宅ローンの場合には金利に+0.2%を 上乗せしております。また、団信(団体信用生命保険)のない住宅ローン(フラット35など)については、金利に+0.3%を加算しております。
<<フラット35Sについて>>
省エネなどの基準を満たしたフラット35S対象物件の場合には、5年または10年間、上記金利より金利が-0.3%されます。基準を満たす必要はありますが、満たせる住宅であればかなり有利に住宅ローンを組めます。なお、フラット35Sについては年間の予算がありますのでご注意ください。
なお、地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策によるフラット35S金利マイナス幅の拡大措置は2016年1月29日申込受付分をもって終了となっております。
※各銀行のリンク先は住宅ローン比較.comの比較ページです。各銀行の手数料やサービス内容なども参考にしてみてください。
マイナス金利による住宅ローンの金利引き下げ
大方の予想通り、住宅ローン金利は3月になって大きく下がりました。
黒田日銀総裁もこうした動きに対してプラスに評価している面もあるようです。負の作用として「ネットバンク定期預金金利ランキング」でも紹介している通り、預金金利が低下しているわけですが、そもそも預金金利はゼロに近い水準だったということで、プラス面の方が大きいと考えているようです。
実際のところ、この状況は住宅購入を検討している人にとっては大きなチャンスだといえるでしょう。変動金利はもちろんですが、固定金利でもフラット35で1.25%です。フラット35Sの適用(-0.3%)を」受けることができれば0.95%と1%を切る水準での長期固定金利のローンを組むことが可能です。
住宅ローンの審査については特に金利の低いネット銀行系だとどうしても数週間はかかることがあるので、今がチャンスと考えている方はお早めに仮審査の申し込み等をすることをお勧めします。