株式投資

PEGレシオ 新興企業の成長度と割高・割安感を図る指標

pegPEGレシオという指標をご存じでしょうか?PEGレシオはPERを利益成長率で割った指標です。株価の割高・割安を判断するPERに利益成長率を加味した指標です。特に新興企業、成長企業は将来の成長が期待される分、PERだけだと「割高」と判断されますが、利益の成長を加味して評価することができる指標となります。PEGレシオ(Price Earnings Growth Ratio)の略です。

PEGレシオの計算方法と割高・割安の目安

PEGレシオ=PER÷利益成長率(%)
利益成長率は「EPS(1株利益)の伸び率」や「経常利益率の伸び率」計算するのが一般的です。
必ずしも翌年度の予想値を使うのではなく、3年後予想、5年後予想などを利用することもあります。

PEGレシオの具体的な計算についてPERが100倍でも、予想EPSが2倍(100%増)ならPEGレシオ=100÷100(%)=1倍となります。

PEGレシオの目安に関しては1倍未満が割安、2倍以上になると割高という考え方をするのが一般的となります。

 

PEGレシオのメリット、デメリット

PEGレシオは将来の利益水準を加味した割高・割安を考えるための指標です。
一見すれば株価の割高・割安を判断するPER(株価収益率)よりも使える指標のように見えます。利益水準も加味することで、PERよりも企業の成長度を加味した比較が可能になるからです。

その一方でデメリットもあります。それは「将来の利益成長率をどのように予想するのか?」と言うことが挙げられます。

強気の予想をするのか、それとも保守的な予想をするのかというのは会社ごとによって異なりますし、それを外部で評価(予想)するアナリストであっても人によって予想は変わってくるかと思います。
予想は予想ですので、予想と結果が大きく異なる形になるリスクもあります。

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。