2016年1月4日調査の主要銀行、ネット銀行の住宅ローン金利を比較、ランキングしています。
1月は新年より大手銀行が住宅ローン金利をさらに引き下げると報道されました。他のネット銀行もそれと同様に金利を引き下げており最低水準だった前回をさらに下回るような住宅ローン金利市場となっています。2017年4月の消費税増税が見えてきた中で住宅ローン金利がどれだけ住宅市場をけん引してくれるものなのでしょうか。
※掲載している住宅ローン金利は店頭金利ではなく、引き下げ後の金利を掲載しています。また、固定金利住宅ローンの金利優遇については「一定期間タイプ」の優遇金利を元に掲載しております。
なお、団信別、保証料が必要な銀行については金利横に注記を入れております。
変動金利住宅ローンランキング
変動金利は変動なしです。
1位:ソニー銀行 変動セレクト住宅ローン 0.539%(+0.00%)
2位:イオン銀行 変動金利住宅ローン 0.57%(+0.00%)
3位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.588%(+0.00%)
※ソニー銀行の住宅ローン金利は頭金10%以上の場合の金利水準を適用
固定金利住宅ローンランキング
固定金利の住宅ローンは多くの銀行が引き下げています。主要な10年固定は史上最低水準にまで下落しています。特にイオン銀行は前月よりもかなり思い切った引き下げで金利水準を下げてきています。10年の上位3銀行はすべて1%を下回る金利となっています。
5年固定金利編
1位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.50%(+0.00%)
2位:ソニー銀行 住宅ローン 0.733% (-0.011%)
3位:新生銀行 住宅ローン 1.000% (+0.00%)
10年固定金利編
1位:イオン銀行 住宅ローン 0.79%(-0.31%)
2位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.83%(-0.01%)
2位:ソニー銀行 住宅ローン 0.967%(-0.034%)
35年固定金利編
1位:フラット35(楽天銀行) 1.54%(-0.01%)・・団信加算後:1.84%
2位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 1.67%(-0.01%)
3位:ソニー銀行 住宅ローン 1.769%(-0.046%)
※ソニー銀行の金利は10%以上の頭金を入れた場合の金利となっております。なお、「保証料」が必要となる住宅ローンの場合には金利に+0.2%を 上乗せしております。また、団信(団体信用生命保険)のない住宅ローン(フラット35など)については、金利に+0.3%を加算しております。
<<フラット35Sについて>>
省エネなどの基準を満たしたフラット35S対象物件の場合には、5年または10年間、上記金利より金利が-0.6%されます。2015年2月9日より、フラット35Sの優遇幅が2倍になっています。
基準を満たす必要はありますが、満たせる住宅であればかなり有利に住宅ローンを組めます。なお、フラット35Sについては年間の予算がありますのでご注意ください。
※各銀行のリンク先は住宅ローン比較.comの比較ページです。各銀行の手数料やサービス内容なども参考にしてみてください。
今、マンションは買い時なのか?
住宅ローン金利市場はかなり有利になっている一方でマンションの価格上昇には目を見張るものがあります。
2010年を100としたマンション価格は2015年には120を超えており20%の値上がりとなっているわけです。すでに購入していた人にとっては値上がりでウハウハなのでしょうが、購入をずっと検討してきた方には割高感が出ていることだと思います。
ちなみに上記の指数は全国なので東京などの都市部の上昇幅はさらに大きいはずです。
買い時かどうかを考え時に高値掴みしてしまうのではないか?という心配は確かに大きいのではないかと思います。その一方で相場は誰にもわかりません。今後も上昇するかもしれませんし、何らかの事情で下落に転じるかもしれません。
マンションを始めとして住まいについては自分自身の人生のタイミングに合わせて考えるものでもありますから相場ばかりを気にしても進みません。気にいる物件がないけど乗り遅れてはいけないから焦って買うという必要はないでしょうが、ある程度の思い切りも必要なのかもしれません。