株式投資

騰落レシオで相場の過熱・売られ過ぎを分析する

株式相場における市場の過熱・売られ過ぎを示す分析指標として有名な指標が「騰落レシオ(とうらくれしお)」と呼ばれるものです。過去25日間における値上がり銘柄数を値下がり銘柄数でわったもので、%で表現されます。数字が大きくなるほど、相場の過熱感を示します。

騰落レシオのしくみ

騰落レシオ=過去25日の値上がり銘柄数÷過去25日の値下がり銘柄数

上記では25日で計算していますが、5日で計算する場合もあります。5日間で計算する場合はごく短期的な過熱感を指します。特に指定がない場合は25日の騰落レシオを指すのが一般的です。

さて、騰落レシオが高くなるということは、値上がりしている銘柄数が多いということを示していますよね。
つまり、含み益をかかえている投資家が多いということになります。

 

中立は「100」。天井は120前後、底は70前後

騰落レシオの数字と相場評価としては、表題のとおり130前後が過熱状態(買われ過ぎ)、70前後が売られ過ぎ状態などといわれています。

ただし、注意したい点として「騰落レシオの数字は比較的長期で高い値、低い値を示し続けることがある」という点です。

あくまでも、値上がり銘柄と値下がり銘柄の比率でしかないため、相場が一方方向に進むような状況では、騰落レシオの値はかなり高い水準(あるいは低い水準)で動き続ける場合があるのです。
そのため、騰落レシオが130になったらすぐ売り、逆に70になったからすぐに買いというのは間違った投資行動になるリスクが高いです。

あくまでも、相場の買われ過ぎ、売られ過ぎを知るための指標として、参考材料の一つ程度として使われることをお勧めします。

たとえば、以前当サイトでも紹介した「回転日数」などのほかの過熱度合いを示す株価指標など、複数の指標を組み合わせることでその精度を高めることができるかと思われます。

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。