投資信託というのは、複数の投資家がお金を出し合いその資金をファンドマネージャーなどのプロが運用するというタイプの投資商品です。そのうえで運用から得られた収益は投資額(口数)に応じて投資家(受益者)に分配されます。少ない投資額でも投資に参加できるという点と、具体的な運用をプロに任せることで投資家自身が運用する必要がないという点が特徴です。
投資信託はどこで買えるの?
投資信託に投資をするにはいったいどこで購入することができるのでしょうか?従来投資信託は証券会社でのみ購入することが出来ましたが、銀行窓販が解禁され現在は銀行と証券会社のどちらでも購入することが出来ます。
投資信託のメリット
投資信託の大きなメリットはさきほど書いたように、「小額投資が可能」という点と「個人では投資できないような複雑な投資ができる」「具体的な運用をする必要がない、投資のプロに任せることができる」という点が挙げられます。
投資信託は1000円くらいの小額から始めることができます。
また、投資信託といっても、様々な商品があり、それぞれの投資信託によって投資対象や運用方針などが違っています。それらの投資信託の中から投資するものを選ぶことができるという点も魅力です。たとえば、外国株に投資をするものから、複雑なデリバティブ(金融派生商品)を対象にしたもの、不動産を投資対象にしたものなど多彩です。
このような複雑な商品に投資をする場合でも実際の運用はファンドマネージャーが行ってくれるので投資家自身が直接運用しなくていいというのもメリットですね。
投資信託のリスクやデメリット
一方で、投資信託は「投資」ですので元本は保証されていません。これが定期預金など預金との大きな違いになります。運用はファンドマネージャー(プロ)が行いますが、そのリスクは投資信託に投資をした投資家が負う事になります。
また、リスクではありませんが、投資信託は運用をプロに任せることになるため、「コストが高い」という点が他の投資と比較した場合のデメリットといえるでしょう。
たとえば、株式の売買手数料はネット証券で売買すれば売買代金の00.1%くらいが一般的です。一方の投資信託では購入額の2~4%も手数料がかかります。この差はかなり大きいです。このほかにも管理費用などのコストがかかるので、普通に株投資をするのと比較すると投資信託への投資はやや手数料面では不利です。
ただし、最近ではノーロードファンド(販売手数料無料投資信託)も多数登場しており、コスト面で競争力のある投資信託も登場しています。
投資信託は結局おすすめなの?
投資信託は非常に魅力ある投資商品です。
たとえば、日経平均の全銘柄に投資をするというのは個人投資家では不可能です。でも投資信託なら日経225のETF(全銘柄に投資している投資信託)にわずか数万円で投資をすることができるわけです。
このように個人では到底資金面などで不可能な分散投資を可能にするのが投資信託です。
一方、投資信託の中にはアホみたいに高い手数料を取っておきながら運用結果はマイナスみたいなファンドも多数あります。基本的に銀行や証券会社は販売時の手数料で儲けるわけで、投資家自身が儲かったかどうかは関係ありません。
証券会社や銀行の言いなりで投資信託を売買していてはいい鴨になってしまいます。投資信託を上手に活用するには、しっかりとした知識を身につけて自分自身で投資判断できるようになる必要があります。