ネット銀行(ネットバンク)を活用したいとは思うけど、セキュリティ面が心配という方、多いのではないでしょうか?こうしたネット専業ン港はもちろんですが、最近ではほとんどの銀行がインターネットを使ったネットバンキングというサービスを利用できるようになっています。こうしたサービスは便利な半面、セキュリティに関するリスクを抱えています。今回はこうしたネット銀行とセキュリティについてまとめていきます。
もくじ
ネットバンキングとセキュリティ対策
まず、多くのネット銀行を含む銀行はセキュリティ対策を実施しており、ネットバンキングを安心して利用できるようにしています。しかしながら、犯罪者たちは預金者(利用者)のセキュリティの甘さなどを悪用して、IDやパスワードなどを盗み出し、不正送金、不正出金などをする被害がでています。2013年現在その被害は増加傾向にあります。
多くの被害はセキュリティ対策を実施していれば回避することができるものです。まずはその手口を知り、対策を立てることが大切です。
①フィッシングサイトを使った手口
フィッシングサイトというのは利用者を「釣る」貯めにつくった偽サイトを通じてパスワードやIDなどを入力させるというものです。メールを通じて偽サイトに誘導してIDやパスワード、暗証番号などを盗み出そうとするものが多いです。
アドレス(URL)が正しいか確認する。メールの差出人を確認するなどして、フィッシングサイトでないかを確認しましょう。また、最近のセキュリティソフトにはこうしたフィッシングサイトを警告する機能なども付いています。
②キーロガーなどのウイルスを使った手口
パソコンの画面を盗み見するようなウイルスに感染させ、それを通じてネットバンキングのIDやパスワードなどを盗み出そうとする手口です。対策としてはセキュリティソフトのインストール、定期的なウイルスチェックのほか、不審なメールを開いたり、ソフトをインストールしたりしないといった対策が重要です。
③正規サイトにアクセスしたときにポップアップを表示するウイルスを使った手口
最近増加しているのがこれです。特定のウイルスに感染した状態で正規の銀行サイトにアクセスしたときにIDやパスワードなどを入力させる画面をポップアップするというものです。正規サイトにアクセスしたときに表示されるので信用してIDやパスワードを入力するといった手口になります。
④他のサイト経由でのIDやパスワードの漏えい
銀行のネットバンキングなどのセキュリティは非常に厳重です。その一方で、サイトの中にはこうしたセキュリティが低いものもあります。たとえば、銀行のログインIDやパスワードを他のネットサービスなどのIDと共通化している場合、そちら経由でIDやパスワードが漏れるリスクがあります。対策は他のサービスと共通のIDやパスワードを利用しないということが挙げられます。
万が一被害に遭ったら
色々注意しても被害に遭うリスクはゼロではないと思います。
ネットバンキングを通じた不正送金などの被害について、全銀協の申し合わせにより預金者に過失がない場合は全額保護とする方針が出ています。そのため、不正被害に遭った場合でも被害額は銀行側が補償してくれます。
じゃあ、対策なんていらないか!と思うと大間違いです。先に書いたとおり「預金者に過失がない場合」となっており、過失がある場合その程度に合わせて減額されることになっています。ですから、最大限の予防対策はしておく必要があります。具体的にはどんな対策があげられるのかというと下記のようなものが挙げられます。
ネットバンキングで利用したい自衛策
下記の様な自衛策はもはや常識ともいえるものです。
可能な限り対応するようにしましょう。
1.セキュリティソフトのインストール
セキュリティソフトを使っていない場合は過失ありとみなされる可能性もあります。
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2.定期的なパスワード変更
銀行側がパスワード変更を促した時は素直に変更しましょう。これを怠ると過失ありとみなされる可能性もあります。
3.OSなどは最新のアップデートを適用する
OSやソフトのアップデートなどをしっかり適用しましょう。
4.パスワードなどは推測されにくいものを、定期的な変更も有効
誕生日や電話番号など第3者が推測しやすいものはやめておきましょう。また1111のような安直なものも控えましょう。また、パスワードを定期的に変更する方法も有効な自衛策と言えます。
5.ワンタイムパスワードなどセキュリティの高いログイン方法を利用する
ネットバンキングサービスではセキュリティの度合いが高いログイン方法を提供している場合もあります。セキュリティの高いログイン方法というものは「面倒」なものですが、なるべくそういった方法を利用するようにしましょう。
6.送金情報などが携帯メールに届くように設定しておく
不正利用が分かるように、口座の利用(入出金や送金など)について携帯電話のメールなどに送れるサービスを提供している銀行もあります。そうしたサービスを利用しておくのも有効です。
ネットバンキングを提供する銀行側も色々対策を打ってはいるものの最終的には預金者のセキュリティ意識という面も強いです。
安心を過信せずにしっかりとした対策を取るようにしましょう。ちなみに、セキュリティ対策が行き届いている銀行としておすすめなのは「ジャパンネット銀行」、トークンと呼ばれる物理的なワンタイムパスワード機器を無料貸与してくれるため、IDなどが流出しても最終的な不正出金はできないようになっています(物理的に機器が盗難されたら意味ないですが)。
参考:ジャパンネット銀行のワンタイムパスワード(トークン)を紹介