投資全般・コラム

「高値覚えと安値覚え」投資判断を誤らせる過去の値動き

highlow相場格言に「高値覚え(たかねおぼえ)」「安値覚え(やすねおぼえ)」というものがあります。高値覚えというのは、過去の高値水準を忘れることができず、その水準までは戻るだろうという気持ちで買いを入れてしまうこと、安値覚えは過去の安値水準を意識してしまい上昇トレンドに乗れないということを意味します。

高値覚えや安値覚えというのは過去の株価水準にとらわれてしまうことで合理的な投資判断ができないということを戒める相場格言です。相場水準というのは一定ではありません、特に相場が一定の範囲内で動くボックス相場が続いているとどうしても、その水準を覚えてしまい投資水準自体が動いているのに、高値覚え、安値覚えで取引をしてしまい大きな損失を出すと言うことになりかねません。

ずっとこのくらいの株価だったからいずれ戻るはずということで下落したときに買っても、そこに戻る保障はありません。場合によっては相場水準が大きく下がっているようなケースもあります。高かったころの株価に戻ることを期待して買いを入れるというのはこうした意味で危険です。逆に、相場が安かったときを覚えており、いずれ下がるはずと思って買いタイミングを逃してしまったり、空売りをして踏み上げられてしまうというのは安値覚えの典型例といえます。

ボックス相場圏においては高値で売り、安値で買いというのは正しい投資判断となります。その一方で、相場はボックス相場から外れるときには相場は大きく動くケースがあります。高値覚え、安値覚えで相場を見失ってしまうと言うことは避けましょう。この高値覚え、安値覚えという相場格言、言うは易し、行うは難しという内容となっています。

必ずロスカット(損切り)の水準を決めておくと言うのも一つかと思います。
参考:損切り(ロスカット)の重要性

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。