SQと株式投資

株式投資をされている方でSQ(エスキュー)という言葉を聞いたことがある人はおおいのではないでしょうか。今回はこのSQというものが一体どんなものなのか?そして、それが相場に対してどのような影響を与えるものなのかについてまとめていきたいと思います。

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SQとは

SQとは「日経225先物」や「日経平均オプション取引」などの先物、オプションを最終決済日における決済する特別な価格という意味です。「Special Quotation(特別清算指数)」の略となっています。

先物やオプション取引の場合、○月限月というように、必ず決済期日が指定されています。この決済日における、決済価格がSQです。たとえば、12月限月のSQという場合、12月の第2金曜日が取引最終日となり、金曜日の寄り付き価格でSQ値が決定します。
なお、第2金曜日が祝日の場合は繰り上がりで木曜日がSQ日となります。

なお、先物取引のSQは3月、6月、9月、12月の限月があり、オプション取引は毎月限月が設定されています。

仮に、日経平均先物を9400円で買っており、SQ値が9524円だった場合、9524円-9400円=124円を受け取ることになります。逆に先物を9600円で買っていた場合は9524円-9600円=-76円となり、76円の支払いとなります。

 

メジャーSQとマイナーSQ

メジャーSQとは日経平均先物のSQがある、3月、6月、9月、12月のSQ日(第2金曜日)。マイナーSQはそれ以外の月のSQ日(第2金曜日)をさします。

特にメジャーSQは先物とオプション取引のSQが重なることから、それに向けて多数の売買がされることから出来高(売買高)が膨らみやすい傾向があります。相場に対して影響を与えることがおおいのもメジャーSQです。

 

SQにおける清算のしくみ

日経225先物取引を使って具体的に説明していきます。

日経225先物取引は2012年現在大阪証券取引所で取引されています。常時限月の異なる5本の先物取引が取引されています。
執筆時点(2012年12月12日)では2012年12月限月、2013年3月限月、2013年6月限月、2013年9月限月、2013年12月限月といった具合です。これらの限月のSQ日の前日まで取引が可能です。

もっとも近い2012年12月限月の先物は第2金曜日である2012年12月14日がSQ日となっています。仮に2012年12月限月の日経平均先物取引をSQ日まで反対売買により処分せずに保有したままSQを迎えた場合はどうなるのでしょうか?

この場合、金曜日の日経平均の寄り付き価格(特別気配があった場合は対象銘柄が完全に寄り付いた時点)で決定されます。買い建て、売り建てのポジションともにSQ価格によって強制的に決済されます。

このときのSQ価格はどうやって決まるか?
それは、第2金曜日の朝一番の225銘柄の始値によって決められます。

 

SQ価格はいつ発表される?

寄り付き後に計算されます。特別気配となる銘柄があると寄り付くタイミングは銘柄によって異なります。
そのため、寄り付きと同時にSQ価格が出るわけではありません。そのため、お昼前くらいまでかかることがあります。
正式発表前に速報値の発表があります。大阪取引所(旧:大阪証券取引所)のHPなどで最新SQ価格からの過去のSQ価格まで確認することができます。

 

先物取引やオプション取引をやっていない投資家にSQは関係ある?

関係あります。先ほど、SQ価格(日経225先物、日経225オプションの場合)は225銘柄の始値で決められると説明しました。

そのため、SQ価格を操作したいと考える人たちは金曜日の朝一番の価格について大量の注文を出すことで動かそうとするケースがあります。SQ日の寄り付き前の板情報を見ると225銘柄は前日比とかなり違う気配を見せていることがありますが、それはこうした動きと関係があるわけです。

特に3月、6月、9月、12月のメジャーSQを控えると株式市場では思惑的な取引が目立つようになります。

特に、オプション取引は特定の価格以上(以下)なら価値を持つがそうでない場合は無価値といった性質があります。仮に9500円の日経平均コールオプションを売買いる場合、SQが9500円以上なのか9500円未満なのかで大きな差が生まれます。

そのため、株価が節目に近いような状況ではこれらを意識した売買が現物市場・先物市場に流れてくることがあります。要するに意図的に売買を行って株価を吊り上げたり、下げたりしようとする注文がでてくるわけです。

また、現物株と先物価格との価格差を使った「裁定取引」についても相場に影響を与えます。
時に先高感がある相場なのでは、先物価格>現物価格となることがあります。

こうした場合に行われるのが裁定取引で、先物を売り、現物株を買うという手段をとる場合があります。この先物売り-現物買いの差を「裁定残」というわけですが、この裁定残がSQ間際になっても解消されない場合には金曜日の寄り付き時に混乱がおこる場合もあります。

先物売の現物買いのポジションを持っている場合、先物売りのポジションはSQにおいて自動執行されるため、現物買いのポジションもSQ算出に合わせて金曜日の寄り付きで処分する必要があります。
そのため、裁定取引残高が多い状態でSQを迎えると金曜日の寄り付きにまとまった売りが出てくることがあります。

SQの日の寄り付き前の板を見ると気配値がぶっ飛んでいることも多いです。これはSQ価格をかく乱させる為に行われているようです。最も寄り付き直前には通常の気配に戻りますので一喜一憂しないようにしてください。

 

個別株式を売買しているケースでもSQは相場に影響をあたえることがあります。先物取引やオプション取引はしないから無関係というわけではないので、どんなものなのか理解するようにしましょう。

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