投資信託

ロボアド運用の最大のデメリットは手数料の高さ、1%程度のコストは実は高い

ロボアド運用サービスが多数登場しています。WealthNavi(ウェルスナビ)、THEO、マネラップ、楽ラップといったように、各社がしのぎを削ってサービスを展開しています。

ロボアド運用の大きなメリットは投資を“自動化”することができるというところにあります。投資初心者でも資産配分等に気を使わなくても一定の効率的なポートフォリオを構築することができる点がメリットです。

便利でお手軽なロボアド運用ですが、利用するデメリットはないのでしょうか?

高い手数料が最大のデメリット。1%の“上乗せ”は高い?

ロボアド投資というのは、ロボットアドバイザーと呼ばれるシステムを活用し、あなたの取りうるリスクレベルに合わせて運用資産を最適化し自動投資をしてくれるサービスです。

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その、ロボアド運用における最大のデメリットといえるのが手数料の高さです。

基本的にロボアド運用は投資信託やETFなどの既存の金融商品をシステムが自動売買するようになっています。たとえば、WealthNaviやマネラップは米国のETFに投資、楽ラップは投資信託に投資をしています。

投資信託やETFは信託報酬と呼ばれるファンドの運用コストが発生しています。

ロボアド投資の大きなデメリットはこうした投資信託の運用コストに“加えて”ロボアド運用サービス利用の手数料を上乗せで支払うことにあります。

これらの追加費用は、自分自身で投資信託に投資をするのであればかからない費用です。

1%という追加コストは高いの?低いの?

たった1%じゃん。それだけで分散投資や相場の状況に応じた資産配分の変更といったロボアド投資をしてくれるならやすいもんじゃないの?と思われるかもしれません。

たしかに、ボッタクリだとは私も思いません。投資初心者の方にとって面倒な資産配分(アセットアロケーション)を考えたり、リバランス等の調整をしたりする手間なく、ほったらかしが可能というのは大きなメリットです。

1%のコストを埋めるのは現状厳しい

されど、1%です。

今のデフレの世の中で1%の確実なリターンをえるのってそう簡単ではありません。たとえば銀行預金なら0.0001%~という世界です。「ネットバンク金利ランキング」で毎月のネット銀行の定期預金金利を調査していますが、ネット銀行でも0.2%くらいが関の山です。

つまり、1%のリターンを得るのはノーリスクで得られるわけではありません。ロボアド投資をすることで1%の手数料というマイナスリターンが生じるということは、それを取り戻すためには、それに見合ったリスクを負う必要があるわけです。

例えば、分散型のバランスファンドといった投資信託もあります。複数の資産に最初から機械的に分散投資をしているファンドです。

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仮にこうしたファンドがロボアド投資よりも期待リターンが低いとしても、ロボアド投資の手数料分(1%)がかからないということを考えると期待リターンはロボアドよりも高い可能性があります。

1%の差は1年だと1%ですが、ロボアド投資を5年、10年と続けると大きな差になります。いわゆる“複利効果”が発生するわけです。

手数料が0.5%を切ってくると爆発的に普及する予感

現実問題として、現在のロボアド投資サービスは投資を全くやったことがない人や初心者の方が投資に触れるという意味では価値があるかもしれません。

その一方で、すべての長期投資を志向する人がロボアドに切り替えるほどの商品スペックではありません。

朗報もあります。米国で普及しているロボアド投資サービスは手数料は0.25%程と日本の1/4になっています。ここまで下がれば利用価値は大いに出てくると思います。

じゃあ、日本はボッタクリなのか?というと、日本のロボアド投資サービスはまだ「残高が少ない」ために効率的な運営がやりにくいという環境があります。資産規模が拡大すればそれだけ、ロボアド運用サービス会社も手数料収入が増えるため、投資家から徴収するコストの引き下げも可能になります。

まだ、始まったばかりのサービスでもあるわけですから、今後に期待したいところです。

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