投資信託

楽天証券がMRFの取り扱いが2017年11月10日で終了へ。利息が欲しいなら楽天銀行が必須へ

大手ネット証券の楽天証券が、自社で扱っているMRF(マネーリザーブドファンド)について2017年11月10日をもって終了することを発表しました。MRFは公社債投資信託の一つ絵証券会社における普通預金のようなものとして扱われてきました。

これによってMRFを保有している投資家はすべて決済され、以降は楽天証券への預かり金(無利息)となります。今回はそんなMRFと今後の楽天証券での現金資金の活用についてまとめます。

そもそもMRFとは何か?

MRFというのは、証券会社における普通預金といっても差しさわりのない商品です。元本保証がされているわけではありませんが、原則として元本割れしないように極めて安全に運用されている投資信託(公社債投信)です。過去にも様々な急激な景気悪化などがありましたが、そうした中においても元本割れをしたことは一度もない商品となっています。

引用元:MRFとは何か?

超短期の国債等で運用されている投資信託です。預金ではないのですが、分配金が出るので証券会社に資金を預けているだけの状態でもごくわずかではあるものの利息が付いていました。

今でも多くの証券会社では証券会社への入金=MRFの購入という扱いになっています。単純な預かり金の場合は金利が付かないので少しでも利息が付くほうが投資家にとってもメリットがありますからね。

一方で、日銀のマイナス金利政策によってMRFの運用環境はギリギリの状態になっています。そういう中での楽天証券のMRFの廃止対応は他の証券会社にも影響するかもしれません。

 

楽天証券には「楽天銀行」という抜け道がある

楽天証券の場合は、実は抜け道があります。

グループの楽天銀行(ネットバンク)にはマネーブリッジというサービスがあります。このサービスは楽天銀行の普通預金を楽天証券の投資資金として自動スイープ(入出金)するというサービスです。

たとえば、楽天銀行に100万円預金しているとします。
そして楽天証券で80万円の株式を購入したという場合、必要な80万円を連携した楽天銀行の普通預金から出金して充てるというものです。

そして、その株を90万円で売却した場合、その資金は楽天銀行の普通預金口座に入金されるというようになっています。

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こうしたサービスがあるおかげで楽天証券はMRFを廃止できるというわけですね。
実際「ネットバンク預金金利ランキング」でも紹介しているように、楽天銀行(マネーブリッジ)の預金金利は他の銀行と比較してもかなり高いですし。

 

楽天証券を使っている人で楽天銀行に口座を持っていない人は作った方が良いかも

そんなわけで、2017年11月10日移行、楽天証券ユーザーの方で楽天銀行のマネーブリッジを設定していない人は、投資していない資金に金利が全くつかなくなります。

楽天銀行の普通預金金利は2017年11月は0.1%と決して高くはありませんが、他のネット銀行と比較しても高く、都銀と比較すると100倍です。決してスペックが悪いわけではないのでおすすめです。

 

>>楽天銀行公式ホームページはこちら

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。