保険・年金

個人型確定拠出年金(iDeCo)に楽天証券も参入。競争でサービス向上に期待

rakutenideco税制面で高い魅力があるとして人気が高まっている個人型確定拠出年金(iDeCo)ですが、楽天証券がサービスを開始しています。ネット証券では昔からSBI証券だけのサービス提供でしたが、楽天証券も参加となりました。個人型確定拠出年金についての注目度はかなり高いので、今後もネット証券に参入が続くのではないかと思います。

こうした業界は競合が増えることで、投資家向けのサービスや手数料面がより良くなることが多いので、期待しています。現に、ライバルの登場でSBI証券も手数料キャンペーンを開始するなど早くも競争が起こっていますね。良い傾向です。

個人型確定拠出年金(iDeCo)における証券会社の選び方

個人型確定拠出年金を始めるときの金融機関の比較(選び方)については「401k比較 確定拠出年金におすすめの金融機関を徹底比較」でも記事にまとめました。大きな比較要素としては「手数料」と「取り扱い商品」になる説明しましたね。

特に確定拠出年金はその仕組み上、口座維持に手数料がかかります。この手数料は年間で2000円~7000円ほどです(金融機関で差)。数料は「定額」であるため、積み立て開始直後の運用資金が少ないタイミングではその割合が相対的に大きくなります。
たとえば、運用直後で401kの財産が5万円しかないという場合は2000円でも4%と高額になります。一方で運用財産が100万円になれば0.2%で済みます。

 

楽天証券のiDeCoのサービス内容はどうか?

正直言って、満を持してサービスを開始しただけあって手数料も取扱商品もスペックが高いです。

 

手数料

どの金融機関も共通して必要になる国民年金基金連合会や信託銀行への支払いの167円/月の他、楽天証券自体への手数料は無料です。なお、資産残高10万円未満は226円/月が必要になりますが、ライバルのSBI証券は資産残高で50万円必要としているので、ハードルは低いです。

 

取り扱い商品

iDeCoでの取り扱いファンドは27種類+定期預金となっています。数は多くはありませんが、信託報酬(投資信託の管理手数料)が低額で抑えられている、コスパの良いファンドが並んでいるのが非常に好感が持てます。
個人的にバランスファンドとして高く評価している「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」が用意されているのも良いと思います。単純な運用ならこれ1本でOKです。

なお、こちらのファンドについては「1本で世界中の株式に分散投資ができる!おすすめの投資信託の選び方」でも紹介しましたね。直販専用ファンドだったのが、iDeCoに初登場です。

 

ライバルのSBI証券はどうなの?

手数料は残高50万円以上なら同額となります。それ未満なら324円となるので、楽天証券の方が安くなりますね。ただし、キャンペーンとして2017年3月31日までは資産残高を問わず手数料無料とするキャンペーンをさっそく開始しています。

取り扱い投資信託も拡充しており、現在は50本のファンドを用意しています。

>>SBI証券の確定拠出年金公式ページ

 

これまではあまり積極的な拡販をしていなかったSBI証券の401kもライバルが現れてようやくキャンペーンのようなことを始めてくれました。個人型確定拠出年金をウォッチしてきたものからするとうれしいものですね。

 

以上、個人型確定拠出年金(iDeCo)に楽天証券も参入。競争でサービス向上に期待というお話でした。

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。