ローン・融資

2019年5月 住宅ローン金利比較ランキング

2019年5月2日時点の住宅ローン金利について、金利の安いネットバンクを中心にローン金利をランキングしていきます。

先月に引き続き住宅ローン金利の基準ともいえる長期金利(市場金利)は落ち着きを見せた状況となっております。そのため、住宅ローン金利自体も先月とさほど変動のない状況となっています。

先月に続き、新規住宅ローンや借り換えローンのチャンス継続です。

※掲載している住宅ローン金利は店頭金利ではなく、引き下げ後の金利を掲載しています。また、固定金利住宅ローンの金利優遇については「一定期間タイプ」の優遇金利を元に掲載しております。なお、団信別、保証料が必要な銀行については金利横に注記を入れております。

変動金利住宅ローンランキング

各行ともに、変動金利水準はこれまで通り低いままですね。直近上昇しているのは長期金利(10年金利)であって、変動金利は低く抑えられたままです。0.457%に完全に合わせてきてますね。

変動金利なのに金利が変動してもあまり変動しないという少し面白い状況になっています。

1位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.457%(0.428%)
1位:ソニー銀行 変動セレクト住宅ローン 0.457%
1位:じぶん銀行住宅ローン 0.457%

※住信SBIネット銀行は頭金20%以上の場合の金利水準。()内の金利は「借り換えローン」の場合

固定金利住宅ローンランキング

今月も多くの銀行が特に10年固定金利、35年固定金利を中心に引き下げしています。ローン金利で見るとランキングはほぼ、いっしょですね。

5年固定金利編

金利の割引率はもっとも高く、変動金利以下の金利になることもあります。一方で固定期間は当初のみ(5年間のみ)となり、それ以降は金利の優遇が小さくなります。超短期で返済を考えている方向けの金利タイプです。

1位:イオン銀行住宅ローン 0.55%
2位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.60%
3位:新生銀行住宅ローン 0.80%

10年固定金利編

固定金利としては標準的に利用されることが多い、スタンダードな固定金利タイプです。固定期間もそれなりに長く、かつ金利もセーブされているので人気が高いです。

繰り上げ返済等を積極的にやって金利が低い10年の内に返済しきってしまうという共働き世帯などにも人気があります。

1位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.71%
2位:イオン銀行住宅ローン 0.74%
3位:ソニー銀行 住宅ローン 0.89%

35年固定金利編

全期間を固定金利にして金利変動リスクを抑えたい方に向く金利タイプですね。借り入れ時点からずっと固定の金利で住宅ローンを返済できるので、資金計画が立てやすいです。一方で、他の固定期間や変動金利と比べると標準金利自体が高めです。リスクを抑えたい方向けです。

実質的に全期間固定ですね。長期固定金利前提のフラット35が、やはりこの金利では強いです。

1位:フラット35(ARUHI) 1.29%(団信込プラン)
2位:ソニー銀行 住宅ローン 1.392%
3位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 1.40%

※ソニー銀行の金利は10%以上の頭金を入れた場合の金利となっております。なお、「保証料」が必要となる住宅ローンの場合には金利に+0.2%を 上乗せしております。また、団信(団体信用生命保険)のない住宅ローン(フラット35など)については、金利に+0.3%を加算しております。

<<フラット35Sについて>>
省エネなどの基準を満たしたフラット35S対象物件の場合には、5年または10年間、上記金利より金利が-0.3%されます。基準を満たす必要はあります が、満たせる住宅であればかなり有利に住宅ローンを組めます。なお、フラット35Sについては年間の予算がありますのでご注意ください。

※各銀行のリンク先は住宅ローン比較.comの比較ページです。各銀行の事務手数料や保険(団体信用生命保険)、その他サービス内容なども参考にしてみてください。

2019年の住宅ローン金利の今後の動向予想

新規の住宅ローンを考えている方にとって現在の状況が好ましいというのはその通りですが、現在すでに住宅ローンを借りている方にとっては、今後の物価上昇(金利上昇)の可能性についても考える時期が近付いているように思います。

特に、変動金利や短期の固定金利で住宅ローンを設計している方は「金利上昇リスク」についても少し考えておいた方が良いかもしれません。

市場金利が上昇すれば変動金利は半年後、固定金利の場合も固定期間終了後には金利が上昇することになります。その時になって長期の固定金利タイプに借り換えをしようと思っても、長期固定はその時はもっと金利が高くなっています。

今後の金利上昇リスクを考えるのであれば、金利が低いうちに固定金利タイプへの借り換えをしておくことでリスクヘッジになります。

現在のところ金利は安定していますが、今後大きく下がる余地は大きくはありません。一方で昨年11月に見せたように金利上昇が再び起こり、それが持続的なものとなった場合に金利上昇トレンドとなる可能性があります。

個人的には少し備えておいた方が良いように思います。

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。