2018年11月1日時点の住宅ローン金利について、金利の安いネットバンクを中心にローン金利をランキングしていきます。
日銀は長期金利の変動について事実上の上限を緩める方策をとっており、その結果として長期金利はやや上昇傾向にあります。その結果もあって都市銀行やネットバンクなどの住宅ローン金利はやや上昇という形になっています。
※掲載している住宅ローン金利は店頭金利ではなく、引き下げ後の金利を掲載しています。また、固定金利住宅ローンの金利優遇については「一定期間タイプ」の優遇金利を元に掲載しております。なお、団信別、保証料が必要な銀行については金利横に注記を入れております。
変動金利住宅ローンランキング
各行ともに、変動金利水準はこれまで通り低いままですね。直近上昇しているのは長期金利(10年金利)であって、変動金利は低く抑えられたままです。
変動金利なのに金利が変動してもあまり変動しないという少し面白い状況になっています。
1位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.457%
1位:ソニー銀行 変動セレクト住宅ローン 0.457%
1位:じぶん銀行住宅ローン 0.457%
※住信SBIネット銀行は頭金20%以上の場合の金利水準
固定金利住宅ローンランキング
多くの銀行が利上げに踏み切っています。
5年固定金利編
金利の割引率はもっとも高く、変動金利以下の金利になることもあります。一方で固定期間は当初のみ(5年間のみ)となり、それ以降は金利の優遇が小さくなります。超短期で返済を考えている方向けの金利タイプです。
先月と金利水準はほとんど変わりありません。イオン銀行がむしろ下げてきましたね。
1位:イオン銀行 住宅ローン 0.55%
2位:じぶん銀行住宅ローン 0.56%
3位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.59%
10年固定金利編
固定金利としては標準的に利用されることが多い、スタンダードな固定金利タイプです。固定期間もそれなりに長く、かつ金利もセーブされているので人気が高いです。
じぶん銀行が金利を下げてきました。ソニー銀行は金利を上げてランキング圏外となりました。
1位:じぶん銀行住宅ローン 0.68%
2位:イオン銀行 住宅ローン 0.74%
3位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 0.86%
35年固定金利編
全期間を固定金利にして金利変動リスクを抑えたい方に向く金利タイプですね。借り入れ時点からずっと固定の金利で住宅ローンを返済できるので、資金計画が立てやすいです。一方で、他の固定期間や変動金利と比べると標準金利自体が高めです。リスクを抑えたい方向けです。
住信SBIネット銀行は据え置きでしたが、フラット35並びにソニー銀行は金利引き上げの動きとなっています。
1位:フラット35(ARUHI) 1.45%(団信込プラン)
2位:住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン 1.52%
3位:ソニー銀行 住宅ローン 1.687%
※ソニー銀行の金利は10%以上の頭金を入れた場合の金利となっております。なお、「保証料」が必要となる住宅ローンの場合には金利に+0.2%を 上乗せしております。また、団信(団体信用生命保険)のない住宅ローン(フラット35など)については、金利に+0.3%を加算しております。
<<フラット35Sについて>>
省エネなどの基準を満たしたフラット35S対象物件の場合には、5年または10年間、上記金利より金利が-0.3%されます。基準を満たす必要はあります が、満たせる住宅であればかなり有利に住宅ローンを組めます。なお、フラット35Sについては年間の予算がありますのでご注意ください。
※各銀行のリンク先は住宅ローン比較.comの比較ページです。各銀行の事務手数料や保険(団体信用生命保険)、その他サービス内容なども参考にしてみてください。
2018年の住宅ローン金利の今後の動向予想
いよいよ年末が見えてきましたね。
<新規マイホーム購入を検討している方>
2019年には消費税増税も濃厚(ほぼ確定)となりそうです。マイホーム購入において消費税増税による影響は大きいのですが、それと同時期には住宅購入支援策も政策的に実施されるものと思われます。
ここ1年以内に住宅購入を検討されている方は、これから出てくるいろいろな情報を整理していく必要がありますね。
<住宅ローンの借り換えを検討している方>
金利水準は上昇傾向にあります。今後すぐに大きく上昇ということはまだないかもしれませんが、短期の固定金利ないしは変動金利で住宅ローンを借りている方は「今後の金利が上昇するリスク」も一つ念頭に置いておくべきかもしれません。