投資信託

日経平均やTOPIXに投資をする5つの方法を比較

投資をしている方の中で、個別の株式への投資はリスクが高いから、日経平均やTOPIXなどの株価平均・株価指数に投資をしたいと考えている方も多いそうようです。日経平均株価やTOPIXなどに直接投資をするということはできないのですが、これに連動するような投資商品はあるので、それらを使って投資することができます。
今回は日経平均やTOPIXなどの株価指数に投資が可能な「インデックスファンド」「ETF」「先物」「オプション」「CFD」という5つの投資商品についてのそれぞれの違いや特徴などを分かりやすくまとめていきたいと思います。

インデックスファンド

インデックスファンドというのは、特定のベンチマーク(日経平均など)を目標に運用されるファンドです。こうしたインデックスファンドの中には、日経平均やTOPIXと連動するように作られているものもあります。
こうしたインデックスファンドに投資をすることで疑似的に日経平均やTOPIXに投資をすることが可能です。

メリット
・少額での積立投資ができる

デメリット
・連動性は決して高くない。
・手数料が他の方法と比較して割高
・売買のタイミングは1日1回だけで金額は分からない(ブラインド方式

 

ETF

ETFとは上場投資信託のことを指しており、これらのETFは原則として対象とするベンチマークに連動するように作られています。株と同じように売買することができ、価格(株価)も日経平均の動きとある程度連動しています。
インデックスファンドと異なり、常に時価で売買できるのが特徴です。ETF投資については「ETF取引ガイド」が参考になります。
>>インデックス投資に適したETF

メリット
・株と同じルールで売買できるので分かりやすい
・手数料は株の売買に準じているのでインデックスファンドより安い
・信用取引を使ってレバレッジを効かせたり、空売りをしたり出来る。

デメリット
・投資単位は数十万円~となっていることが多い(ETFにより異なる)

 

先物取引

先物取引を使って、日経平均やTOPIXなどに投資をすることができます。先物取引というと難しく感じてしまう方も多いかと思いますが、基本的には「決済に期限がある」日経平均(TOPIX)に投資をするという形になります。
高いレバレッジを効かせることができるのも特徴で、日経平均先物の場合2012年10月時点での1枚あたりの証拠金は30万円です。日経平均の1000倍の投資ですので約900万円の投資が30万円の証拠金で可能になります(約30倍です)
言い換えればそれだけ高いリスクの取引にになるということを忘れてはいけません。
先物取引について詳しくは「日経225先物取引ガイド」などをご参照ください。

メリット
・高いレバレッジを効かせた取引が可能
差金決済なのでアクティブな投資(1日に何回転も資金をまわせる)が可能
・空売り(ショートポジション)をとることもできる。

デメリット
・決済期限がある
・レバレッジを効かせすぎた投資は大きなリスクとなる場合もある

 

オプション取引

オプション取引というのは、日経平均やTOPIXを一定の価格で売買する権利を「買う」または「売る」という取引です。
多少複雑になります。オプション取引は現在の日経平均やTOPIXなどを売買するのではなく、SQと呼ばれる決済期限における日経平均を売買する権利を売買するというものです。
オプション取引って何?という方は「オプション取引とは」などをサイトをまずはご一読ください。

特徴は買う権利(売り権利)を買うことで日経平均やTOPIXの指数が予想通りに動いた場合は大きな利益がえられる一方で、リスクが限定的というのが特徴です。株価が予想と反対の方向に動いた場合でも権利を放棄するだけでよいので、最大リスクはオプション料(プレミアム)の範囲に限定されます。
(ただし、オプションの売り手は無制限のリスクを負います)

メリット
・リスクが限定された投資ができる

デメリット
・株価が動かない場合でもオプション料の支払いが必要

 

CFD取引

CFD取引は「差金決済取引」という取引方法。欧州などではすでに株式売買の多くをCFDが占めているといわれています。株自体を売買するのではなく、買値と売値の差額を取引するというものです。CFDの中には個別株式はもちろん、日経平均株価やTOPIXなどのCFDも存在するので、これを売買することで日経平均やTOPIXなどに疑似的に投資をすることができます。
高いレバレッジを効かせることができるのも特徴です。なお、CFD取引については「CFD取引徹底比較」などで詳しく説明されているのでそちらも参考にしてください。

メリット
・手軽に小資本で指数に投資ができる。

デメリット
・100%指数と連動するわけではない。
・レバレッジを効かせるぎると思わぬ損失が発生することもある。

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。