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実は危険?タンス預金をするメリット、デメリットのまとめ

strongboxマイナンバー対策、マイナス金利対策などでタンス預金をする人が増えているそうです。タンス預金というのは現金を銀行などに預けるのではなく自宅内に保管すること。昔はタンスの中に入れておくことが多かったので、タンス預金と言いますが、金庫などに入れて保管している場合でも同様にタンス預金と呼びます。

銀行に預けても金利が付かないとか、マイナンバーで自分の資産を税務署に知られたくないとかいった理由で自宅に現金を保管する人が増えているようです。今回はそんなタンス預金をするメリットとデメリットを紹介していきます。

現金は自宅でタンス預金している方がいい?

タンス預金が増えている理由については下記の様なものが挙げられます。

・超低金利
・銀行のATM等の有料化
・ペイオフの解禁
・マイナンバー導入

一つずつみていきます。

低金利についてはみなさんもご理解されているかと思います。2016年1月にはマイナス金利が導入されました。実際に私たちの預金がマイナスとなるという可能性は低いですが、銀行の普通預金金利も大きく下がっています。たとえば、三井住友銀行の普通預金金利は0.001%。100万円あずけて年間に100円の利子が付く程度の金利です。

こんな金利にも関わらず都市銀行などではATMの利用料金の有料化の動きが広がっています。一定の条件付きで無料となることも多いですが、時間外だと100円程度の手数料を取られるというのは、低金利ということも重なってバカらしいと考える人も多いのかもしれません。

最後のペイオフについて、ペイオフは銀行が倒産した時などに1000万円+その利息までが保護されるが、それ以上は破綻した銀行の財産によるとされている制度です。
1000万円以下の預金であれば関係ありませんが、高額の預金については保護されないため、ペイオフ対策が必要となります(参考:ペイオフ対策の必要性とその方法)。

その対策として複数の銀行にわけるといった考えもありますが、そもそも銀行に預けずに自宅で保管するという選択をしている方もいるようです。

さらに、2016年から事実上の運用がスタートした「マイナンバー(国民背番号)」も影響しているものと考えられます。2016年2月時点では銀行口座とのひも付けはされていませんが、将来的には預金口座とマイナンバーのひも付けが行われるようになっており、自分の資産状況を国(主に税務署)に知られたくないという人が預金するのではなく、現金で保管(タンス預金)しているわけです。

 

タンス預金はデメリット・リスクも沢山ある

ただ、タンス預金としての保管には様々なデメリットやリスクがあることも知っておく必要があります。

 

1) 盗難に遭うリスク

盗難の場合、保険などで一定額は補償されるケースもありますが、金額としては各社とも数十万円といったレベルまでです。マイナンバー対策やペイオフ対策といった理由の方はそんなレベルの現金ではないでしょうから、こうした時の損害は大きな損失となるでしょう。

特に、個人宅の金庫というのは銀行の金庫のようにセキュリティがしっかりしているわけではないはずです。そんな個人宅の金庫のようなものは窃盗団のような悪意を持った人から見れば、おいしい餌にしか見えないかもしれません。

そんなものを自宅に置いていたから、悪い人に狙われてしまってお金はともかく身体的な被害にあるリスクが高まることも考える必要があるかもしれません。

 

2) 火災、水害、地震、津波などによる被害にあうリスク

災害も考える必要があります。火災保険では火事や水害、地震などによってタンス預金が減失した場合であっても補償されません。

東日本大震災のときも、津波で流された誰のものかからない大量の現金が発見されました。金庫だけでなく、タンスや封筒などに入ったお金も多く、誰のものかを特定すること自体が困難です。こうした現金は本人の手に戻る可能性は非常に低いです。

このように大規模な災害時にはこうしたお金が減失してしまうリスクが非常に高くなります。このような時は預金として預けている方がはるかに安全だと言えます。

 

3) 遺族が気付かずに捨ててしまうようなケース

これも決して少なくありません。
タンス預金を金庫のように明らかな場所に保管しているのならともかく、タンスの中などに保管していたような時に遺族が知らずにそのまま破棄してしまうということもあるようです。

時々、ニュースなどで粗大ゴミの中から多額の現金が見つかったといったようなものが報道されます。
ちなみに、ゴミから現金が見つかるといったケースは少なくないようです。以下は2015年の前半でニュースになったものをまとめたものです。

2015/4/1:ゴミの中から現金1000万円
2015/3/5:中古で買ったタンスに190万円
2015/2/27:産廃施設から100万円以上、裁断後に見つかる

相続税を意図的に脱税しようといった目的でタンス預金をしている場合は、隠したことが災いして遺族が捨ててしまったという笑えないケースも多そうです。

 

以上です。今日のYahooニュースで、マイナス金利で金庫が売れているという報道を見てこの記事を書きました。マイナス金利でもいまのところ預金が目減りするわけでもないわけですから、金庫に保管する必要性もないと思うんですけどね。

ちなみに、その記事では7万円の金庫が売れてるってありました。7万円の金庫を買う分を考えたら金利がゼロでも安全な銀行と言う金庫にタダで預けておけるって考えたら、普通に銀行に預金しておく方がいいと思うんですけどね。

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。