投資全般・コラム

退職金運用の注意点と退職金運用商品の比較

retire世の中では、定年退職を機に、本格的に投資・資産運用を開始する人がすくなくないそうです。「退職金」というまとまったお金を手にして、定期預金などの利率の低さを考えると老後の為に少しでも殖やしたいと考えるのは当然のことだと思います。その一方で、大切な退職金をよくわからずに運用して大失敗という話も耳にします。
今回は定年退職などでまとまった退職金で投資・資産運用デビューを考えている人向けの注意点を紹介します。

退職金というまとまったお金はリスクが取れるか?

多くのサラリーマンにとって退職金というお金は、はじめて受け取る千万円単位の自由になるお金かもしれません。それを元手に殖やしたいと考えて有利な運用方法がないかと考える人は少なくありません。

金融機関でもそうしたニーズに応えるために退職金の運用に関する様々なセミナーなどを開催するなど躍起になっています。退職金専用の有利な定期預金などは銀行が退職者(退職金)を囲い込むための手段となっています。
(参考:退職金専用の定期預金の金利が高い理由はなぜ?

 

その一方で退職金運用に失敗して、大切な老後資金を失う人も多いです。特に、これまで投資や資産運用はやってこずに、まとまった退職金で始めて運用する人は運用の経験値が少なく、結果として投資家が陥りやすい間違った行動をとってしまいやすいです。

まとまった金額が金額なだけに損失も大きく、一度の失敗で取り返しがつかなくなる可能性だってあります。

今回はそんな退職金運用について注意するべきポイントをいくつか紹介していきます。

 

 

金融機関を100%信用してはダメ

退職金運用セミナーなどを銀行、証券会社はよく開催しています。
ただし、大部分の金融機関(営業マン)の目的は顧客の資産を増やすこと、ではなく、金融商品を販売することで得られる手数料(コミッション)です。金融機関の言いなりで株や投資信託、保険などを考えなしに購入するというのは絶対にやってはいけません。

自分の頭で考えて、投資商品について自分でも調べ、リスク・リターンを考えた上で何に投資をするかを考えましょう。
儲けも損もすべて「自己責任」です。

 

一度にまとまった投資はNG

特に、投資経験がほとんどないという方が数百万円、千万円単位の投資をいきなりやすべきではないということが挙げられます。投資をうまくやるにはやっぱり「経験」が必要になります。

そうした経験がないのに、いきなり多額の投資をすると失敗した時のダメージもやはり大きくなります。1000万円投資をして一晩で500万円失ってしまったら、取り戻すのは困難になります。

投資経験が少ないのであれば、まずは少額の投資・運用からスタートするべきです。

 

安全な資産を持つことも重要

また、定年退職をしているということは今後、「労働による収入」を得ることが難しくなります。若い人は、仮に運用で財産を失っても、その後の労働による収入によって取り戻すことは十分に可能ですが、定年後ということを考えると働いたとしても現役時代ほどの金額を受け取るのは難しくなるでしょう。

このような状況を考えると、定年後の資産運用については現役時代と比べると、より保守的に考えておく必要があります。定年してまとまった資金が入ったから積極的に運用する、というのではなく、そのお金を守っていくということを考えましょう。

どれほどを安全な資産で運用するか?という点については公的年金の受給額や保有されている現預金などの資産の額によっても変わってきます。平均的なサラリーマン世帯の場合で考えると老後に3000万円くらの資金は必要と言われていますので、それに近い金額はある程度安全な運用で守る必要があります。

 

退職金の運用手段を比較

上記を踏まえた上で、退職金運用という前提で金融商品をいつか比較していきたいと思います。

 

定期預金

リスクゼロです。退職金の場合は「退職金定期預金」などが高金利で利用できます。
基本的には銀行のドアノック商品であり、数カ月程度の満期後にそのお金を投資信託などの運用商品へと切り替えを推奨されるはずです。その点については要注意です。
参考:投資信託を銀行窓口で買ってはいけない

退職金(老後資金)ということを考えると、多少利率が低くても確実に元本が保証される定期預金というのはかなり有効な運用方法だと思います。ネット銀行やネット支店など金利が高い銀行を活用するのも手ですね。
参考:ネットバンクの毎月の預金金利をランキング

 

個人向け国債

最近は利率がかなり下がっているのでうまみは小さいですが、国が元本を保証しており、1年経過後は換金もできるという流動性が魅力です。元本の保全ということを考えるのであれば有利な運用手段の一つと考えましょう。
また、10年満期タイプなら変動金利なので銀行の定期預金(固定金利)と違って将来の「インフレリスク」にも対応できる商品となっています。
参考:個人向け国債とは(別サイト)

 

投資信託

いろいろな商品があります。リスクの低いものからハイリスクな商品まで組み込み商品によって大きく差がでます。
「投資信託を銀行窓口で買ってはいけない」でも書いている通り、銀行や証券会社のセールスの言うことを間に受けずに、自分で選び方を勉強した上で自分に合ったものを選ぶべきです。

個人的には、日本株のインデックスファンド、世界中に分散投資されているインデックスファンドなどがお勧めです。手数料も安いですし。
参考:日経平均に連動する投資信託を買う時のおすすめファンドベスト3
参考:1本で世界中に分散投資ができる!おすすめの投資信託の選び方

退職金(老後資金)運用ということを考えると、株式投資信託であれば1年間の最大損失可能性は50%くらいと考えると十分にリスクを織り込んでいると考えられます。最悪の場合、1年で半分になる可能性があるということです。どの程度を運用に回すかを考える参考にしてください。

 

株式投資

個別企業に投資をします。国内はもちろん、証券会社によっては海外の企業に投資をすることもできます。
株価の変動による値上がりの他、配当金や株主優待(国内企業の一部)などのリターンがあります。

その一方で個別企業への投資になりますので、企業の業績変動などによって大きく値が下がるリスクもあります(上昇する場合もあるわけですが)。

退職金運用という面で考えると、比率を高くし過ぎるのは危険です。趣味といえる程度の水準で利用するのがお勧めです。

 

住宅ローンの繰り上げ返済

定年後も住宅ローンが残っているという方も少なくないかと思います。
そうしたローンの繰り上げ返済をするというのも一つの方法です。住宅ローンは必ず「金利」が発生しているはずです。
仮に2%のローン金利を払っているというのであれば、住宅ローンの繰り上げ返済をすることで、2%分の利払いを減らすことができるわけです。言い換えればノーリスクで確定利回り2%の収益を得ているのと同じことになります。

住宅ローンに限らず、借金・ローンがある方は金利が高いものから順に繰上返済して完済するというのは有効です。

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