株式投資

行き過ぎもまた相場の意味

kakugen相場格言の一つである「行き過ぎもまた相場」について説明していきます。これは相場の性質としては「反動」というものがあるということを教えるものです。相場が上昇するエネルギーが大きいほど、その後の下落もきついという相場の勢いを示す格言となっています。「山高ければ谷深し」という格言もありますが、これもほぼ同じ意味になります。

バブル相場が生まれて、その後バブルが崩壊すると長期間にわたって相場が低迷するというのも同じことかもしれませんね。

大きく上昇した株価は下落するのも大きい

基本的なこの格言の戒めとしては、相場の反動によるエネルギーには注意するべきという意味になります。

大きく上昇した株価というものは時に行きすぎるものであり、それが適正水準に是正される時にはその勢いも強く、適正水準異常に下落するものであるということに警戒するべきというものです。

 

相場のオーバーシュートでの逆張りへの警鐘

また、この格言はそうした行き過ぎを狙った投資に対する警鐘の意味もあると私は考えています。

英語では相場の行き過ぎのことを「オーバーシュート(Over shoot)」と呼ばれます。ニュースなどで好材料・悪材料が出た時などにそれによる理論的な影響よりも相場が過敏に反応することを言います。

実際にはこうしたオーバーシュート気味の相場は逆張りが有効な投資法となりますが、こうした状況がいつ、どのタイミングで是正されるかはわかりません。行き過ぎの勢いが長期的なオーバーシュートを引き起こす可能性もあるわけです。

PERからみて割高といった考えで、逆張り(空売り)をして、そのまま担がれてしまったということになる可能性もあるわけです。
(参考:株価指標「PER(株価収益率)」の意味と読み取り方

 

今回の格言通り、「行き過ぎもまた相場」という言葉を忘れずに、「この株はこんなに高い(安い)はずはない!」と意固地になって投資をすると思わぬ損失を発生させてしまう可能性もあるわけです。気をつけましょう。

以上、行き過ぎもまた相場の意味でした。

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。