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有価証券報告と決算短信の違い

docs上場企業が発表している決算情報には「有価証券報告書」と「決算短信」という二つがあります。会社のIRページなどを見るとこの二つの決算情報が掲載されていることが多いのですが、これらの違いというのは何なのでしょうか?今回は有価証券報告書(有報)と決算短信(短信)の違いをまとめていきます。

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有価証券報告書(確定)、決算短信(ダイジェスト)

まず、ざっくりと書くと、有価証券報告書は確定版(確報版)であり、決算短信は速報版(ダイジェスト版)の様なものです。内容としては確報版である有価証券報告書の方が記載内容は多く、決算短信の方が少なめです。

一方で提出期限の問題で決算短信の方が早く公開されることになりますので、投資家としては決算短信を重要視する方が多いかと思います。

 

有価証券報告は法定開示書

まず、有価証券報告書は「法定開示書」と呼ばれており、法律によって開示が義務付けられている書類です。株式上場企業や所定の条件を満たした会社に提出義務があります。
上場企業でなくても、規模やその他の有価証券の発行などをしている会社でも提出しなければならないため、より範囲は広いと言えます。

有価証券報告書には公認会計士による監査報告書が必要となります。また、虚偽記載がある場合、金融商品取引法違反ということで懲役刑も定められている他、証券取引所による上場廃止基準にも該当するなど極めて重い罰則があります。

近年の大型の虚偽記載事例では、西武鉄道の有価証券報告書虚偽記載があり、コクドの会長に対する懲役(執行猶予付き)の他、法人への罰金、西武鉄道の上場廃止などの重い処罰が下りました。

 

決算短信は適時開示書類

決算短信は証券取引所が上場企業に対して提出を求めている決算書類です。

上場企業の決算(貸借対照表、損益計算書)はもちろん、概況等の情報も記載されています。会社が公式に発表する決算としては最も早く開示される書類となりますので投資家からの注目度が高いです。
決算から30日以内の提出が望ましく、45日以内の提出が求められています。ただし、提出期限の遅滞による罰則などはありません。

ダイジェスト版といっても、決算数字以外にも企業概況やセグメント別の収支なども記載されています。文書として説明されている部分は多く、企業の現状を知るという意味で、決算短信でも多くの情報を得ることができます。

 

投資家としては決算短信を重要視

説明の通り、情報の確実さや濃厚さでいえば、有価証券報告書の方が充実しています。ただし、株式投資をする投資家としての立場からいえば、最初に情報が出されたタイミングの方が株価へのインパクトは大きくなります。

そのため、速報性の高い決算短信の方が重要度が高く、しっかり読み込みたいという場合に有価証券報告書を見るというような流れになるでしょうか?

 

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