30 September

投資信託の個別元本と取得価額の違い

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difference投資信託において自分が投資した時の価格を示すものに「個別元本」と「取得価額」という二つの数字があります。どちらもほとんど同じ意味なのに金額が微妙に違っているのに気づく方もいるかも知れません。今回はこの二つの価格の意味の違いについて分かりやすくまとめていきます。

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個別元本は購入時の基準価額、取得価額はそれに手数料等を加えたもの

上に書いてある通りです。個別元本というのは取得時の時価そのものを指します。
対して、取得価額はそれに外枠でかかる手数料やその手数料にかかる消費税を加えたものとなります。

たとえば、基準価額9500円の投資信託があり、販売手数料が3.15%(税込)とします。
これを取得した場合、個別元本は9500円となりますが、取得価額はこれに手数料+税金を加えた9799円となります。

じゃあ、この二つの金額がどのように実務的な違いを生むのかをまとめます。

 

1.特別分配金の計算では「個別元本」を使用する

特別分配金(元本の払い戻し)を行う場合の計算では個別元本を使用します。
特別分配金は、分配金を支払った後の基準価額が個別元本を下回る場合、その下回った額部分を指します。

先ほどの例だと個別元本は9500円で、分配金支払い後の基準価額が9300円、分配金の額が300円という場合、300円のうち200円(9500円-9300円)が特別分配金、残りの100円が普通分配金となります。

特別分配金は元本の払い戻しとなるため、その分については税金(配当課税)がかかりません。
特別分配金が支払われると、個別元本、基準価額ともに特別分配金の金額分訂正されます
修正後個別元本:9500円→9300円
修正後取得価額:9799円→9599円
なお、特別分配金と投信の税金については「こちらの記事」もご参照ください。

 

2.譲渡損益(売却損益)の計算では「取得価額」を使用する

最終的に投資信託を売却してして損益を確定する際の税金計算では「取得価額」を使用します。
たとえば、(1)で分配金を受け取った後に、相場が上昇し、投資信託を基準価額9800円で売却できたとします。

この時の譲渡益は「9800円(売却時基準価額)-9599円(取得価額)=201円」となります。この201円に対して投資信託の譲渡益に対する税金がかかるわけです。

つまり、取得のかかった手数料や消費税などは原価に含めて譲渡益を計算することができるという意味になります。

 

このように両者で微妙に違いがあります。そこまで気にする必要はないかもしれませんが、質問が多い項目でもありましたのでまとめておきました。
ぜひ参考にしてみてください。

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