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上場株でも買いたくても買えない株、売りたくても売れない株があるって本当?

noentry証券取引所に上場しており、証券会社を通じて売買ができる上場株。こうした上場株は相場が開いていればいつでも売買注文を出して売買することができます。ところが、上場している株であっても、買いたくても買えない、売りたくても売れないという事態が起こることがあります。どういうケースが想定されるでしょうか?

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市場に注文が出ていないケース

株取引は証券会社を通じて自由に投資家が注文を出します。
その注文同士を付き合わせることで取引が成立するのです。ところが、自分が買いたいと思ったとき、別の投資家がその株を売ってくれなければ買うことはできません。

証券取引所に上場している銘柄の中には1日に1度も売買が成立しないような銘柄がいくつもあります。そのような銘柄の場合には買いたくても買えない、売りたくても売れないという可能性が高いです。

このような売買の活発さを「流動性」といいますが、この流動性が低い銘柄には注意が必要です。そうした銘柄を沢山買ってしまうと売る時に苦労します。

 

注文が一方的に偏っているケース(特別気配)

また、売買が活発な銘柄(株)であっても、買えない、売れないという事態が起こることがあります。それは注文が片方に偏っている場合です。

買い注文や売り注文が一方に殺到すると、売買が成立しません。このような場合「特別気配」といってザラバ(取引時間中)であっても株の値付け方法が「板寄せ」という方法に代わります。
これは、始値を付ける時のやり方で、売りと買いの均衡が取れる価格になるまで株価(気配値)を動かしながらバランスが取れる価格まで取引をさせずに動かすというものです。

参考:株価の決まり方(板寄せとザラ場寄せ)

さて、このような特別気配になると、取引時間中でも取引は成立せず、気配値という参考価格だけが表示されることになります。この間はいくら買いたくても(売りたくても)売買を成立させることはできません。

株価には一日の値幅制限というものが決まっています。これは前日終値(最終気配)を元に上下○円までの範囲までしか動かさないというルールです(参考:株価ごとの値幅制限の一覧)。
特別気配になると、その上限(下限)にまで気配が動いても売買が成立しないことがあります。
上限の場合をストップ高、下限をストップ安といいます。それでも売買が成立しないことを「貼り付き」といいます(ストップ高貼り付き・ストップ安貼り付き)。

さらには、そのまま一日の取引を終えてしまうことがあります。そうなった場合、その時点での「買い注文」と「売り注文」を清算します。これを「ストップ高比例配分(ストップ安比例配分)」といいます。比例配分のルールについては「株式の比例配分とは」で説明されているのでご覧ください。

 

何日も取引が成立しないことも

このストップ高(安)比例配分となるような状況は何日も続くことがあります。

連続ストップ高の記録は、フィスコの18営業日連続ストップ高。次点は17営業日連続ストップ高となったバリュークリック・ジャパン(後のライブドアマーケティング・上場廃止)によるです。
この間は買いたくても買えない状況と言えます(売りたい人は比例配分で売れた)。

一方の、連続ストップ安の最高記録としてはITバブル崩壊の引き金とも言われた光通信の20営業日連続のストップ安があります。ほぼ1カ月売りたくても売れない状況だったわけです。

他にも新興市場のドリームテクノロジーズの9営業日連続ストップ安、東日本大震災時の東京電力の3営業日連続ストップ安など売りたくても売れないという状況が発生することも十分に考えておく必要があります。

 

売買できなくなるリスクも少しは考えておく必要が

このように売買できなくなるリスクというものも考慮しておく必要があります。
自分にとって都合のよい方向に動いていれば問題ありませんが、逆の立場だったら大きな損失を生むことになるからです。

現物株取引ならまだしも、信用取引のようにレバレッジを効かせることができる取引で、信用買いをしている時にストップ安連発、あるいは空売りしている銘柄が連続ストップ安になったら大変なことになります。

特に、空売りしている銘柄がストップ高連発となるとすさまじい含み損を抱えることになる場合があります。相場格言に「買いは家まで、売りは命まで」というものがありますが、「空売り(信用売り)」のリスクについてよく表現された名言だと思います。

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