株式投資

お金の運用に回せる資金の決め方

distribute株式や投資信託などのリスクのある商品に投資を考える時、保有する資産のうち「どの程度まで」を投資や運用に回してもいいものなのか?というのは迷うものですよね。投資に回しても良いお金と回してはいけないお金をどう配分するべきなのかという考え方を一つ紹介していきたいと思います。

まずは当座の生活費から考える

必要な生活費の半年~1年分程度は「すぐに現金化することができ、リスクがない運用手段」で確保しておくのが望ましいと言われます。

万が一のことがあってもそれだけあれば、大抵の事には対応できます。(これで対応できないリスクに関しては保険等でカバーするようにする方が良いかと思います)
仮に毎月の生活費支出が20万円というのであれば120万円~240万円程度を銀行預金やMRFなど換金性が高くリスクがほとんどない金融商品や現金として確保しておくとよいと考えられます。

それを超える部分の資金については当面必要ではないはずなので、運用に回すことができると考えることができるわけです。

じゃあ、その投資に回しても良いというお金は全額投資に回しても良いのでしょうか?

 

年齢とリスクの大きさを考える

次に「リスク」から運用資金を考えることもできます。
一般に若い人などは運用可能な資金の絶対額が小さいため、これからの人生において運用で得られる収益よりも仕事をして稼ぐサラリーや報酬の方が大きいため、多くのリスクをとることができます。
そのため、半年分の生活費を超えた部分は全額運用に回しても構わないと考えることができます。失敗して多くを失ってしまっても、これからの長い仕事人生において十分に取り戻すことができるからです。

一方で40代、50代、60代、リタイヤ世代となると運用可能な資産量も大きいことと、これから得られるサラリー・報酬もなんとなく見えます。保有資産の大半を失ってしまうと、これから考えなければならない「老後」のための資金等を取り戻せなくなるリスクが考えられます。
そのため、運用可能な資産のうち、リスク性のある資産に回せる投資額はどうしても少なくなります。

一般に国内の株式(TOPIXや日経平均など)に投資をしたとすると、リーマンショックなどの大きな経済変動があった時、資産の3割以上を失うリスクもあります。
仮に現在2000万円の運用可能な資産があるとして、仮に500万円までなら無くなっても生活設計上問題ないと考えるのであれば、500÷0.3=1500万円くらいまでなら株式投資等のリスクのある投資で運用してもかまわないと考えることができます。
残りの500万円分についてはリスクが相対的に低い、「個人向け国債」のような運用商品で回すことをお勧めします。
いかがでしょうか?
投資に回せるお金というものはあまり考えず投資している方も多いのではないかと思いこの記事をまとめました。特に若い人はリスクをとることができるというのは「失敗しても取り戻すことができるだけの十分な時間がある」というのが大きな理由で、年齢が高い人は「失敗したらもう取り戻すだけの時間も猶予もない」という点は抑えておいてください。

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。